こんにちは、さいたま市の住宅購入エージェント建成です。
今回は困った仲介業者についてです。
不動産取引では
誰のために
何をしなければいけないのか
エージェントが良く考える必要があります。
実例です。
全国展開をしている仲介会社からの問い合わせで最近こんなことがありました。
お客様がフラット35利用すべく適合証明発行のための現場検査を行ったところ、1Fの1部屋に7/1000の床の傾きが確認されたのでその是正工事をお願いしたいという内容。
※7/1000の傾きとは1mで7mm床が傾いている・たわんでいるということ、実務では3m以上の距離をとって計測をします。(品確法の基準を採用)
通常これだけの数字が出る家は
片開き戸が自動で動きます。
敏感な人でなくてもふわふわした感覚になります。
3mの距離をとって7/1000ということはそれだけ大きな数字です。
内容は
検査を行った建築事務所では自社にて工事を行っていないようで
適合証明の発行条件として、この不陸の修繕が必要と告げられたようです。
そりゃそうです。
数字がおかしいですから。
そこで、是正工事を依頼するにあたり、その検査会社は業者の選定基準として
「既存住宅かし保険・リフォームかし保険」
を扱える業者を選んでください。とのこと
その流れで、仲介担当者が当社に問い合わせしてきたようです。
しかし、話をよく聞いてみると。。
①床の不陸の原因
まずその床の数値の想定される原因を尋ねました。
建物の傾斜によるものか
地盤の沈下が起因していそうか
施工不良なのか
壁の傾斜の数値や柱の傾斜数値等
仲介担当者から返答は、
「私にはよくわからないので現場を見てほしいとの」
(この担当者は、他人事なんどろうという口ぶり。ふつうは、担当者が顧客のために、何が原因と考えますか?と検査員に対し現場で聞く。普通に聞いてもいいような質問すら検査員に対してしないから答えられない。)
そこで私は
「検査員へその辺を確認できませんか?」
と訪ねると
とにかく現場を見てほしいしか言わない。。
(こういうケースでは、できない相談を現地でされる事がある。※保険適用するにも根本修繕が必要になります。)
何を隠しているのか?気になった私は
「再検査は有料」です。と
あえてこう告げました。
しかし担当者の返答は意外なものでした。
それでもお願いしたい。
回答にますます違和感を感じた私は、担当者へ
「検査員に対し先ほどの質問確認をしていただければよろしのですが」
と話しました。
その辺のやり取りを数分・・・
出てきた本音
担当者いわく
最終的には傾斜の原因は問題ではなく
傾斜に合わせて床等の不陸を直してほしいとのこと
???
どういうことですか?
私は、依頼者判断での問い合わせ行為かと尋ねました。
回答は
契約から決済まで日程がないのです。だから細かいことはいいんです。
それは依頼者の判断ですか?
と尋ねました。
すると
【私の判断】(仲介業者)です。との回答
は?
その後丁寧に説教
築浅ということなので、建物の建築年月日を聞きました。
なんと建物はまだ築9年とのこと
そこで、こう提案をしました。
ご存知の通り
新築した住宅の基本構造部分(柱や梁など住宅の構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分)に関しては
完成引き渡し後から10年間になんらか欠陥が見つかれば、施工業差や不動産業者に対して
無料補修などが義務づけられていますよね
それだけの傾きの数字があるのであれば、調査・是正工事とも
その義務責任のある業者へお願いするべきですと。
そのほうがお客様の負担もなくなり(検査代・工事代)良いのではないでしょうか?
と続けました。
しかし、その回答は同じ。
決済まで日程がないので床の不陸を正常数値に戻してくれればいい!
買主はその傾きは了承しているのでそこまでしなくとも問題ない!
そんなんことしている時間がない。とのこと
意味が解りません。。
築9年でその傾きの数字の原因かわかりませんが、原因を特定しないまま引渡しを優先するとはびっくりです。
その傾きが、建築施工重要な欠陥だったらどうするのでしょうか?
地盤沈下・雨水等の流入等により土台が腐食、構造材の蟻害・土台等への柱等のめり込み・構造部材の欠損等、少し考えるだけでもこれだけ思い当たります。
これらの説明を買主様へ行ったうえでの「了承」なのでしょうか?
とも質問しましたが、回答は無言。。
また、決済も売主様の都合上伸ばせない。とのこと(売主も自社の顧客)
買主様がこの話を聞いたらどうでしょうか?
正直原因がわかるまで引渡し伸ばす協議をしたいと申し出ると思います。
結局、施工した義務責任のある業者へ対応をすることを優先したほうが良い!
と強くアドバイスをしました。
しぶしぶ、そうします。と
電話を切られましたが
どうでしょうか?アドバイス通りしていただけるとよいのですが。。
他人事・中心的なこの担当者
きっと別の業者へ同じような問い合わせをしていると思っています。
今回のケースでは
「買主のことなど一切考えていません。」
仲介会社ってなんでしょうか。
前回同様、不動産屋に「こういうものです」「大丈夫です」と説明されれば、
何も知らない消費者は、そういうものか。と思ってしまいます。
契約を急がず、建物インスペクション等を活用して最終的な購入への判断材料にすべきです。
自身の成績を優先されては困ります。
あなたはこんな担当者からものを買いますか?
買主に寄り添ってくれるエージェントを選びましょう。
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