間違った筋交い

筋交い耐力壁は柱と柱 幅最小900㎜、高さは幅の3.5倍までの規定がある。(柱心※中心)

図の筋交いは左柱(柱頭)右間柱(柱脚)に入れている。

また、その間柱上に大きな梁をかけている。

柱脚側(左間柱)は柱ではなく、小柱な柱です。間柱は加重を負担するものではありません。残念なことに、さらに大きな梁をそこでつないで、欠陥住宅話題を助長している。

これは耐力壁でも何でもない。

ミスではなく、確信犯なのかな??

また、野地板を貫通した釘下には、雨漏りと思われるシミがあった。

屋根の劣化も激しいようだ。

1F隅角部通し柱と方立の柱間600㎜に筋交いがあったり、その他諸々話題に事欠かない建物でした。。

今回話題に事欠かない住宅のため、予算内にて、お客様が希望するユニットバスやキッチンその他設備等へリフォーム費用を回すことが無理な状態です。構造や屋根、外壁等を含めた、現在進行形の劣化事象等を速やかに修繕しなければならい状態。

キャッシュフローに基づき、今後の資産計画もしているため、無理をしない!とスタートもしていますから、率直に【今回は購入申し込みはなしでどうでしょうか?】と助言いたしました。建物の状態次第では見送る予定だったのでお客様の落ち込み度は高くはありませんでしたが、立地が多少良かったため、予算が届かず、少し残念とのこと。。

 

不動産購入申し込みの判断材料にインスペクションをご利用ください。

インスペクションを利用することで、維持管理に今後予想されるコストや、修繕が望ましい箇所等、資金計画の判断材料にもなります。

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